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イタリア野球情報

ブログ「世界の野球」のイタリア野球の記事だけをまとめた内容が中心。最新情報は一番下のtwitterにて書いています

イタリアンベースボールリーグ2013 総括

 ヨーロッパではナンバーワンの野球リーグと言われているイタリアのプロリーグイタリアンベースボールリーグは今年で4年目のシーズン。

今シーズンはそこそこ熱心に結果をチェックしていた方なので、この際まとめて振り返ってみようと思い立ちました。

まずそもそもイタリアンベースボールリーグとはなんぞや?という話から始めてみようかと。

文字通り、イタリア野球では最高峰のリーグという位置づけになります。
今年で前述したように4年目を迎えるわけですが、それ以前はサッカーやバレーボール同様、セリエAがイタリアプロ野球の最高峰というポジションを担っていました。

イタリアンベースボールリーグは旧セリエAの中でも資金力のあるチームを集めて新たに立ち上げたリーグです。
イタリア野球が更なる発展を目指しての改革であって、試合数も増えプレーのクオリティーもより質の高いものにしていくことを目指しての変化でした。
そんな崇高な目標を持ってスタートしたIBLなんですが、正直言うとスムーズには発展は進んでません。

レギュラーシーズンは去年までの42試合から36試合に経済的な問題から縮小されました。チーム力としてもかなり上位グループと下位グループで差が激しい印象です。
チーム数も新規参入が3チームが追加されましたがさほどリーグレベルの向上にはつながってないような印象です。

プロ野球」を確か謳っていたと思いますが、野球だけで生活しているのは助っ人外国人や主力のイタリア人選手だけだと思われます。
それ以外のイタリア人選手は他の仕事と兼業というかたちですね。
全員が野球だけ食っていけるような形態にはなっていないので、プロ野球と言い切るのはしんどいと思います。

ただIBLに移行してからは、上位チームの助っ人外国人はそこそこバリバリだったメジャーリーガーがやってくるのがスタンダードで、せめてAAAくらいの経験はないと物足りないレベルです。最低メキシカンリーグあたりですかね。それぐらいの質の外国人がやってくるということは、助っ人に支払われるサラリーはそこそこ魅力的なんじゃないかと思われます。そこは、IBLになって一番変化した点ですね。


さて、レベルはどうなの?という話になりますがヨーロッパの中では
という意味では間違いなく最高峰です。
欧州野球では近年オランダが国際大会での活躍が華々しいですが、クラブシーンではIBLが誕生して以降、イタリア勢がヨーロピアンカップ(野球版CL)でもオランダ勢を圧倒しています。今年の決勝もイタリア勢どうしの対決で、同国勢がこのタイトルを5年連続で獲得しています。やはり、助っ人外国人のクオリティではオランダを圧倒しているのが大きいですね。


世界的に見て、レベルはどうなの?という話をするならばかなり表現するのは難しい。
例えばよくMiLBでいうとどこらへんなの?という議論がなされますがマイナーリーグのようにレベルが均質化していません。
前述したようにリーグ内での格差は半端ないし、当然助っ人外国人、イタリア国籍を持っている外国人、純粋なイタリア人選手と、選手単位でもレベルにはバラつきがあります。

上位の5チーム、サンマリノ、リミニ、ボローニャ、ネットゥーノ、パルマ
この5チームはレベル的にプロと言っても問題ない水準に達していると思われます。日本のファームのチームやCPBL台湾プロ野球)のチームとも一発勝負なら互角に戦えるかと。milbであえていうなら1AとRkの間くらいですかねえ。2010年に台湾で行われたインターコンチネンタルカップではイタリアはイタリアリーグの選手で戦ったわけですが、地元台湾やNPBの若手選手で戦った日本には勝ってるわけですから。

ただ上位5チーム以外。
今年勝率5割を達成したレッジョは予想外の大健闘でしたが、それ以外のチームですね。
特にゴド、ノバーラ、グロッセートの3チームはかなりレベル的に厳しい。高校レベルのチームにマイナーでのキャリアが見つからない、或いはあってもRkや1Aくらいの助っ人が加わっている程度という印象です。あ、ちなみに最下位のグロッセートは3勝33敗の勝率.083です。
グロッセートとゴドはチーム防御率6点台。イタリア人で一番イニング消化してるピッチャーが防御率7点台とかなかなかに酷い。SSの守備率も9割切ってたりします。ここら辺が全体のレベルを下げているという印象ですね。上位陣と下位陣が戦う時は今年のセリーグで言うヤクルト対巨人みたいなものではなくて、サッカーのセリエAプロビンチャ(地方クラブ)がミランユベントスみたいなビッグクラブと戦うようなイメージです。いやもっと格差があるかもしれない。

 

 

 

 

さて、導入はここくらいまでにしておいて、ここからはチーム別にまずは今年のIBLを振り返ってみたいと思います。


サンマリノ  IBL 25勝11敗 イタリアシリーズ優勝

相変わらずの選手層の厚さで下馬評通りイタリアリーグ3連覇を達成でスクデット獲得。ただ、そこに至るまでの道のりが結構キツかった。
まずレギュラーシーズン上位4チームが進めるプレーオフですが、結局プレーオフを5位で逃したパルマと1勝差というスレスレっぷりでした。見てるこっちは面白かったんですけどね。最終節は下位チームではなくリミニとの二連戦でしたがそこを2連勝で切り抜けたのは流石でした。プレーオフでは欧州王者ボローニャを退け、そして昨晩まで行われていたリミニとのイタリアシリーズ(5回戦制)では二連敗とあとがない状況から三連勝で逆転優勝。ギリギリの戦いのなかで制した今シーズンでしたが、土壇場で踏みとどまれる底力はやはり王者に相応しい戦いだったように思います。

選手に関しては、このチームのアイコンとも言える長打力は健在。
リーグ1位の31本塁打(2位は18本)を記録。
サンマリノの顔と言える存在になりつつあるベネズエラ出身のデュラン・カルロス(5本塁打)、BCリーグから復帰したウィリアム・バスケス(7本塁打でホームラン王)、イタリア代表の4番を長年務めるハイロ・ラモス(5本)とパワーヒッターが名前を連ねる様相はイタリアのニューヨークヤンキース
下位打線にイタリア代表のジョー・マズッカや今年捕手から外野手にコンバートされた同じくイタリア代表のマッティア・レジナトが並ぶ豪華さ。ほかにもWBCでスタメン出場したロレンツォ・アバニーナとかいますからね今年は調子よくなかったですけど。
厚みのある打線でねじ伏せられるのが強みです。

ピッチャーに関してはWBCでも活躍したイタリア代表のエースチアゴ・ダシルバに加えて、台湾の兄弟から加入したジム・マグレーンが事前の評判通りの活躍を見せてくれたのが大きい。
今年は基本的に週2試合だったので、この2枚看板がいれば十分。
リリーフには絶対的守護神のダーウィン・クビアン(元阪神)が控えていますから。
ギリギリの戦いでしたが、戦力的にはやはり他を圧倒してます。

心残りがあるとすれば、ヨーロッパ王者のタイトルとの二冠が達成できなかったことでしょうか。3連覇を達成したこのチームの次の目標はそこになってくるかと。それくらいしてもらってもおかしくない。
戦力的な部分を敢えて指摘するならば、イタリア人投手の育成あたりを頑張っていただきたいですね。


○リミニ  IBL 27勝9敗 ヨーロピアンカップ準優勝

成績的には決して悪くなかったのですが、タイトルにはあと1歩届かなかった悔しいシーズンになりました。
ヨーロピアンカップの決勝でボローニャに敗れ、リーグタイトルもイタリアシリーズまで駒を進めるも2勝0敗から3連敗を許した今シーズン。
文字通りあと1歩足りなかったとしか言いようがないです。

野手陣に関しては、WBC代表だったジャック・サントラが.384と謎の大爆発。積極補強で獲得したイタリア代表経験のある2人、レオナルド・ジレーリ、リカルド・ベルタニョンが期待を裏切らない活躍を見せ、コロンビア出身の大ベテランアドルフォ・ゴメスもしぶとい働き。
ただ一番の貢献度が高かったのは補強で1番の目玉だったアレックス・ロメロ。メジャー通算144試合出場の実績通りの活躍で.444(首位打者)、5本塁打、41打点(リーグ2位)と貫禄を見せつけましたね。

ピッチャーに関してはベテランのイタリア人右腕・ロベルト・コラッディーニが11勝で防御率1点台とキャリア最高の働き。
キューバ出身でドイツ代表のエースマルケス・ラミレスも衰える様子はなく。今年獲得したメジャー経験を持つヨルマン・バサルドもまずまずの働きを見せるなど戦力的にはサンマリノに劣らず充実していたように思えます。米国出身の助っ人バルドウィンがぱっとしなかったくらいですかね。コラッディーニもラミレスもベテランなので来年は外国人枠のもう1枠をちゃんとしないとまずいような気はしますが。
戦力はタイトルに値するものだっただけに、今年の悔しい経験を活かすチャンスは来年以降もあるかと。まずはこの戦力を維持をしたまま来年を迎えてその機会をうかがっていきたいところでしょうか。


ボローニャ IBL 28勝8敗 レギュラーシーズン1位、ヨーロピアンカップ優勝

昨年に続いてヨーロッパ王者のタイトルを獲得するも、IBL誕生してから一度もリーグタイトルを獲得していない状況は今年も変えられなかった。レギュラーシーズンでは混戦を制して1位の座を獲得するもプレーオフではサンマリノに敗北しイタリアシリーズにも出られず。昔のホークスみたいことに。

今シーズンのピッチャー陣は昨年の大黒柱だったイタリア代表のルカ・パネラッティが富山に移籍(その後故障で退団)、このチームのエースを長年になってきたヘスス・マトスが退団、代わりに獲得した元WBCベネズエラ代表のビクトル・モレノも途中退団するという状況になりましたが、昨年メキシカンリーグでプレーしていたベネズエラ出身のラウール・リベロ、今年先発に転向したマッテオ・ダンジェロが奮闘を見せ大きく崩れることはなかった。

打線は昨年ブレイクしたイタリア代表期待の若手セカンド、アレッサンドロ・バリオが昨年以上の爆発を見せ.410(リーグ3位)。
同代表のSSカルロス・インファンテも高打率を記録しました。なお退団したGG佐藤に代わって獲得したクリス・アギーラ(元ソフトバンク)はGG以上とも言える働きを見せていたのですが、シーズン途中によく分からない理由(フィールド外の問題だった模様)で解雇。代わりに獲得したドミニカ出身の外野手ラウール・レイエスも悪くなったのですが・・

待望のリーグタイトルを獲得するには、ピッチャーでもう一人実績のある外国人が必要なのかなあって印象です。あとは全休したパネラッティの復活とか。打線もリミニやサンマリノには及ばないという印象なので、もう一人強打者が欲しいと言ってしまえば欲張りすぎでしょうかねえ・・。


○ネットゥーノ IBL 25勝11敗

スポンサーの撤退などもあって、エースのリカルド・ヘルナンデス(ベネズエラ出身、スペイン代表)らを放出。厳しい戦いが予想されましたが、流石野球熱の高いネットゥーノ、自前のイタリア人の若手がそこをカバーする活躍でプレーオフ進出。イタリアシリーズ進出はならなかったものの満足のいくシーズンだったんじゃないでしょうか。
ピッチャーでは20歳のイタリア人右腕ミルビオ・アンドレオッツィがリリーフエースとして一本立ち。イタリア代表でも活躍したリカルド・デサンティスも7勝を記録し、キューバリーグで活躍した実績を持つアントニオ・ロメロも助っ人としての期待に応えた。元マイナーリーガーアンドレア・ピッツィコーニも昨年よりは復活したと呼べる成績で、全員でヘルナンデスの穴を埋めたような形に。

打線はキューバ出身のフォンディン・オネリオ、AAAやメキシコでプレーしていた米国出身のベン・ハリソンが実績通りの働き。
捕手から外野に回ったビンチオ・スパランガが打数は少ないながらも高打率を記録しました。一塁には20歳のアレッサンドロ・グリマウドが終盤まで三割を記録し定着、マイナー帰りのルカ・マルトーネもこのリーグでは少ないイタリア人SSとしてレギュラーに定着し、打率も3割を記録したのも大きなトピックかと。これまで以上にイタリア人選手の奮闘に支えられるシーズンとなったと言えると思います。

お金的に、たぶんリーグタイトルを取るのは近い将来では厳しい。
ただイタリア人選手を軸とした戦いと、この町の野球熱は来シーズンもIBLの中で存在感を見せてくれるんじゃないかなあと。
イタリア野球の発展を支えるチームとして来年以降も応援していきたいなと思います。


パルマ IBL 24勝12敗

初代IBL王者も、わずか1勝差で今年もプレーオフ行きを逃すという悔しい結果に。今思えば序盤戦でゴドに金星を許したのが痛かったなああと。あと最終戦でレッジョに負けてしまった・・。今シーズンはジレーリとベルタニョンをリミニに放出。WBC代表で活躍したグリファンティーニもブルージェイズマイナー契約を結びましたね。ここもプレーオフを逃した要因として痛かったかなあと。

それでも、個人として活躍を見せた選手はそれなりにいました。
去年の首位打者オスマン・マーバルは今シーズンも.404と高打率を記録。WBCイタリア代表の若手外野手ステファノ・デシモニもハイアベレージを残し、期待のイタリア人スラッガーレックス・サムブッチも初めてシーズンを通じての活躍を見せてくれたのは嬉しい。

ピッチャーに関してはベネズエラ出身右腕のホセ・サンチェスが12勝2敗、118イニングで143奪三振最多勝最多奪三振のタイトルを獲得し孤軍奮闘。20歳のイタリア人右腕ヨメル・リベラも先発二番手として覚醒を見せたものの、やはりパルマももう1人実績のある助っ人がいないとプレーオフラインで来年も苦しむことになるんじゃないのかなあという印象。打線もちょっと迫力にかけますしね・・。上位陣の中では資金力的に充実してる方ではないのでしょうが、ここをどうにかしないと・・


○レッジョ・エミリア  IBL 18勝18敗

ここからは一応下位のグループになります。レッジョはしかも昨年まではセリエAのチームでして今シーズンから新規参入。
正直ゴドやノバーラのような上位組からするとただのスケープゴートが増えただけみたいに認識してましたが、期待をいい意味で完全に上回ってくれる健闘。最終戦でパルマから勝利し勝率五割を達成。
底辺のゴドやノバーラ、同じく新規のロンキから稼いだ部分もありますが、開幕戦でサンマリノに勝つなど上位陣とも引けを取らない戦いを展開。スケープゴートでは決してなかったと訂正したいと思います。

下位グループの中では外国人助っ人の質が良かったのが大きい。
特にピッチャー。新しく獲得したエンリケ・アコスタとエスパーニャ・バスタルドベネズエラ出身コンビが先発二枚で成績を残し、同じく新戦力の若手イタリア人投手フィリッポ・クレパルディの好投も嬉しい誤算だった。チーム防御率は3点台。レッジョより下の4チームは5点台以上だということ考えるといかにピッチャーがこの躍進を支えたかを実感しますね。

セリエにだっていいチームがあるじゃん!って思わさせてくれる活躍を見せたレッジョ。来年は上位組にもっと食らいついてくれる快進撃に期待したい

 

○ロンキ  IBL 12勝24敗

同じく新規参入チームで去年はセリエA。ゴドやノバーラほどお荷物ではなかったのはよかったものの、上位組からすればまず星は計算できるような相手だった感じですかね。
特に打線が.213と苦しんだ。去年のセリエAでも打ってないみたいですしね。マシュー・リッチンガーという投手登録のアメリカ人がそこそこ野手でも戦力になってる時点で終わってる。
ホナルド・コジャーノというドミニカ人助っ人も3本塁打は放っているものマイナー時代のキャリアすら見つからないような外人だったりする。

ピッチャーは二本柱、前述のリッチンガーとドミニカ出身のベテランヘスス・ジェペスはまずまずの働きを見せたものの、それ以外のピッチャーがいなかった・・。いや、人はいるんだけどいないに等しかった。

○ゴド IBL 9勝27敗

お馴染みIBLのお荷物球団。序盤ではパルマを破るなど今年は違うかも・・と最初は期待したのですが・・
どの成績もなかなか酷いですがリーグ最下位だったチーム防御率6.23が特に目立つ。ベネズエラ出身のユルマン・リベイロ以外は惨劇に近い。チームで一番イニング消化してる人が防御率6.93。
5試合に先発し0勝5敗で防御率9.33のイタリア人投手がいるなどネタの宝庫。
打線はダニーロ・サンチェスが.333、5本塁打と一人気を吐くも、米独立リーグから獲得したメジャー経験もあるリウ・ロドリゲスが.243と低迷。いやまあまだそれはいいとして一番期待されていた分野と思われるショートの守備も12失策で守備率.855というありさま。

この酷さはお金がないからと言えばそれまでですが、この状況を脱出したいなら、自前でイタリア人選手を育てる、もっと効率的に助っ人外国人に投資する、いったあたりが精いっぱいの改善点でしょうか。

ノバーラ 9勝27敗

IBLお馴染みのお荷物球団②
勝率1割を切った去年よりはいくぶんまともに。
ボローニャサンマリノから金星をうばったりなど地味にリーグ戦に影響を与えていた模様。
打線は今季加入したキューバ出身のロレクシス・モリーナやベテランのコンラド・シルバが3割を記録。

ピッチャーもベネズエラ人助っ人のカレーラ・ガメスの加入やドミニカ出身で元イタリア代表のフランクリン・トーレスの奮起が大きかったですね。ただ、他のボトムズ同様外国人以外の選手。つまりはイタリア人選手の成績がやはり悲惨なことに。そこが改善されない限りは・・。


○グロッセート IBL 3勝33敗

昨年までもグロッセートというチームはあったものの、母体の違う新規球団。ただ弱さは去年の旧グロッセートと大して変わらない。
というかむしろ酷くなりましたね。勝率が市外局番みたいなことになってます。
チームで打率.189でホームラン1本って何か1シーズンを盛大に犠牲にしたギャグですかね。
野手は何人か中南米出身選手がいますが、全員マイナーの成績も見つからない。成績ももちろんお察しである。イタリア人野手も当然ろくなのがいない。ピッチャーはコロナド・マルケスというやはりベネズエラ人助っ人だけがまともで、他は54イニングちょうど投げてる二人のイタリア人がそれぞれ防御率が7点台と8点台。ちょっとした公開処刑みたいな使われ方を毎週されていたと思うと切ない。7点台のアレッサンドロ・ウラレッティは24歳の期待の若手。昨年はセリエAで活躍してるだけに成長に期待したいところ。

ちなみに、3勝は全て4月までに挙げた勝利。当然僕もちょっと期待しましたよええ。そこから8月まで出口のないトンネルを走り続けていたようです。大分トリニータのサポーターの気持ちがいまはちょっと分かる気がします。

 


○こっからは個人成績やIBL、イタリア球界の将来などについて


今年はわりと打高だなーと春先はと思ってたのですが、途中で気付きました。なんかこれ違うと。
単純にチーム数が増えてより下位相手に稼ぎやすくなっただけじゃないかと。
結局、これまで4割打者なんていないリーグだったのに今年は4人も誕生してしまいました。その他にもいつもは3割打つかどうかの選手もコロっと三割中盤くらい打ったりしてこの変化をどうとらえていいか困ってます。ピッチャーの防御率なんかも下位のボーナスステージとそれ以外とでは結果が違ってくるので、成績の読み取り方もこれまで以上に難しくなってしまいました・・。

野手でブレイクしたと言えるイタリア人選手は昨年のバジオ(ボローニャ)やレジナト(サンマリノ)みたいなのは特にいませんね。ただ、そのバジオとレジナトが去年に続いて、いやそれ以上に活躍を見せてくれたのは大きい。今後もイタリア球界を担っていく選手になっていくんじゃないでしょうかねえ。
ああブレイクとはちょっと違いますが、マイナー帰りのルカ・マルトーネ
がネットゥーノのSSで定着したのが嬉しかったですね。
日本人のメジャーリーグに挑戦する選手と同じで、IBLでは基本イタリア人選手は中南米出身の選手の壁に跳ね返されてなかなか定着できないんですよ。まあマルトーネは守備率.909とかでしたが笑
まだ21才なんで成長待ちですね。


ピッチャーは今年はイタリア人選手が頑張った方かなと。
ベテランでイタリア代表でもお馴染みのコラッディーニ(リミニ)やデサンティス(ネットゥーノ)、マテオ・ダンジェロ(ボローニャ)など。
若手ではアンドレオッツィ(ネットゥーノ)やクレパルディ(レッジョ)の活躍が所属チームの成績を支えていたように感じられました。

さて、若干IBLの話からは脱線いたしますが、ここで18Uのイタリア代表の話をしてみたいかと。

結果は最後から二番目でしたが、アメリカから勝っているオーストラリアから金星。最後の順位決定戦ではライバルのチェコにもきっちり勝てましたし、コロンビア戦も勝利が期待できるような展開でした。
前回ほどメンバーが揃っている世代ではなかったのですが結構頑張ってくれた方だと思います。
で、大会を通じてイタリアに受けた印象なのですが、とにかく層が薄いといったところに尽きます。
特に使えるピッチャーと使えないピッチャーがはっきりしていて、使えないピッチャーはまるで期待が持てませんでした。
120キロ前後レベルのピッチャーです。エースのアンセルミ(レッズ傘下)は146㌔とか出したらしいですが。
選手の層的に、一応はイタリア代表なのに高校の1チームレベル。
ここがイタリア野球の当面の課題のような気がします。

レックス・リディ(前オリオールズ)やアレッサンドロ・マエストリオリックス)のようなトップレベルでは世界でも通用するような選手を輩出できるようになったイタリア球界ですが、彼らに続くことが期待できる選手も現状ではいません。

この層の薄さはIBLに繋がっている話でして、上位チームと下位チームの差が挙げしいのもそこに起因するものだというのは明らかですね。
IBLの参加チームが増えることは必ずしも悪いことだとは否定しません。ただ、今のイタリア野球の選手層を考えると全体のレベルを下げているというデメリットの方が強いです。


イタリアのユース世代の優秀な選手はほとんどが一旦メジャーリーグと契約するケースがほとんどです。
とはいえ、多くの選手がマイナーで数年プレーした後に返ってきますしその国の野球のレベルを支えるのもやはり基本は国内リーグでしょう。イタリアのトップレベルの選手の実力を支える意味でも6チームくらいにコンパクト化した方がいいいんじゃないかなあというのが僕の意見です。下にはちゃんとセリエAもありますし。正直底3チームよりセリエの上位チームの方が強いような・・

試合数が少ないことは散々言われていますが、そこは経済的な問題だからどうしようもない。全員をフルタイムのプロ野球選手にするのにも、試合を開催するのにもお金がかかります。
100試合のリーグなんて出来れば欧州球界全体にとっても非常に大きいですが、ないものねだりしても仕方ないですよね。


最後はちょっとネガティブは話にはなりましたが、ヨーロピアンカップは今年もイタリア勢が優勝しましたし、春先のWBCもイタリアはベスト8に入りました。楽しみな若手もまた出てきましたし、決してイタリア野球にとって悪いシーズンじゃなかったと思います。


結構な長文になりましたが、一人で追って一人で勝手に語るのは結構疲れます(笑)
自分がこんなまとめを作らなくていいくらい、他にイタリアンベースボールリーグに気にかけて熱狂してくれる人がもっと出てくればと期待して、この文を締めくくりたいと思います